ラージャヨガ

ラージャヨガについて [～ヨガ種類大百科～]

サンスクリット語で「王者」を意味する「ラージャ」。ラージャヨガはヨガの中でも伝統的なヨガメソッドとして知られています。ヨガの原点を追及して本格的な瞑想が求められるラージャヨガは、汗をかいてカロリーを消費させるタイプのヨガというよりは、集中力や精神力を高めてリラックス効果を追求するタイプのヨガ。ヨガ初心者の方にとってはポーズなどの技術力も必要になるので難しいと感じるかもしれません。

もともとラージャヨガは、ヒンドゥー教聖者でもあった「バタンジャリ」によって記されたと言われているヨガ経典に基づいています。強い精神力で周囲に惑わされることなく瞑想を行う事で、自分と宇宙とのつながりを肌で感じ、悟りの境地を開く事ができるのが、ラージャヨガの理想の姿なのだそうです。そのため、ラージャヨガではポーズの難易度はそれほど高くありませんが、ヨガの中に占める「瞑想」の割合がとても大きいので、私達が普段もっている煩悩や欲望、物欲や執着などの五感を浄化させながら覚醒させていく事が大切です。ネガティブな感情を瞑想によってリセットし、心も体もクリーンにする事で心身ともに絶大なリラックス効果を得る事ができるのです。

ラージャヨガはヨガ経験者におススメのヨガメソッドで、ヨガスタジオなどでも良く行われています。ただ、ヨガクラスは難易度別にクラス分けされているので、初心者ヨギーニが受けようと考えているクラスではあまり目にしないヨガメソッドかもしれません。

ポーズ自体の難易度よりも精神力や集中力、瞑想などが大きなポイントになるラージャヨガは、マタニティヨガなどにも活用されています。マタニティヨガは出産前でホルモンバランスが崩れがちな妊婦さんを対象にして行なわれるヨガ。強い精神力と集中力を養う事で、出産に対するストレスを少しでも軽くする事ができるようです。上級者向けのヨガメソッドといわれるラージャヨガですが、マタニティヨガとして紹介されている場合には、初心者でも分かりやすく解説しながらヨガを楽しむ事ができるようです。初心者でも積極的に参加してももちろんOKです。

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