マラソンの起源と歴史
マラソンの起源と歴史について
日本人にも親しみのあるスポーツ競技として知られるマラソンですが、もともとマラソンの誕生は、紀元前450年前にも上ると言われています。紀元前450年当たりは、ギリシャとペルシャの争いが激しかった頃。ギリシャ軍が画期的な戦略によって数では勝っていたペルシャ軍を撃退した「マラトンの戦い」が起きた年でもあります。ギリシャ軍は、ペルシャ軍を撃退して勝利したという朗報を伝えるために、フィディピディスという一人の兵士を、故郷のアテナイまで送ることにします。マラトンからアテナイまでの距離は、約40キロ程度。フィディピディスはこの長距離を一気に走り抜け、目的地のアテナイまで走り遂げると、朗報を告げて任務を果たし、そのまま息を引き取ってしまったと言われています。
これが、歴史上ではマラソンの起源と言われています。実際にそんなことがあったのかどうかはさておき、ギリシャの歴史を懐かしんだフランスの言語学者が、ギリシャのアテネでオリンピックが開催される際に、この競技も盛り込むことを提案したことが、近年のマラソンの由来と言われています。4年ごとに開催されているオリンピックの第1回開催地となったギリシャのアテネ。ここで、ギリシャの故事に基づいて、マラトンからアテネまでのマラソンが行われました。そして、マラソンという競技はオリンピック2回目以降も引き継がれ、走行距離40キロを目安にしながら、各国選手がトレーニングを積んだと言われています。
もともとは40キロが目安だったマラソンですが、フランスのパリで行われた第8回オリンピック以降は、走行距離が42.195キロに統一されることになりました。この中途半端な距離は、第4回オリンピックが開催されたロンドンオリンピックでの走行距離をそのまま採用したもので、市街地ランニングが42キロと、競技場に帰ってきた後の200mトラック1周分の0.195キロの合計、42.195キロになっています。マラソンと言えば42.195キロ、42.195キロと言えばマラソン、というほどに有名な「42.195キロ」という距離。その由来は人類の紀元前まで遠くさかのぼることは興味深いものです。
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