マラソンの二軸動作
マラソンの二軸動作について
マラソンをしていると良く耳にする言葉の一つに「二軸動作」があります。これは、マラソンの走行テクニックの一つなのですが、振り子をイメージすると良く分かりやすいようです。振り子は、右と左に振れながら揺れますが、まっすぐに触れていて、変な角度から変な力が加わったりしない限りは、かなり長時間揺れ続けることができます。しかし、二つの振子を別々の角度に振ろうとすれば、振り子はぶつかったり止まったり、また、速度が遅くなってしまうこともあります。二つの振子を長時間動かし続けるためには、二つの振子のリズムと速度、そして角度が大切なのです。
この振り子の原理をマラソンにあてはめたものが、二軸動作と呼ばれる走行手法です。人間の体には、右足と左足という二つの振子と、右腕と左腕という二つの振子が備わっています。これらをリズミカルに、そしてバランスよく、無駄のない方向で動かすことによって、マラソンで必要な体力を最小限に抑えることができるだけでなく、疲れずに長時間走り続けることができるようになります。
具体的に、どんな点に気をつければ、マラソンの二軸動作ができるのでしょうか?まず、足の動かし方ですが、足を運びだす時には足だけではなく、足の骨格の付け根部分が接続している骨盤のあたりから足を運びだすようにすると良いでしょう。骨盤を振り子のようにイメージしながら、右足と左足を付け根から出すようにすることによって、走っている時の姿勢が良くなります。
マラソンで走るときにはまた、体全体で振り子をイメージしながら、体の右半分と左半分とで地面を交互に抑えるような感じで走ってみてください。何となく体全体のリズムがつかめるようになりますし、手足が一体となって動くことによって余分な体力を使わずに走ることができます。手足をバラバラに動かしてしまうと、それぞれの動きで体力が必要になるので、長距離を走るとすぐにスタミナ切れになってしまいます。できるだけ無駄な体力を使わないように温存するようにしましょう。
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