寒中水泳

寒中水泳について [〜水泳ガイド〜]

寒中水泳ってご存知ですか?　ネーミングからしていかにも寒そうな感じの水泳ですが、まさにその通り。寒中水泳とは、水泳とは無縁の冬という季節に行なわれる水泳イベントのことです。寒い冬に水泳と言っても、タダの水泳ではありません。寒中水泳は泳力や泳法などを競い合うレース式の大会ではなく、上着を着ていても寒くて凍えそうな冬に、湖や海など屋外のオープンウォーターで、下着のみで水に飛び込むというイベントです。

「そんな狂ったイベントなんて誰がするの?」

ただでさえ気温が低い冬に、凍えるほどの水温しかない水に飛び込んだら、場合によっては心臓麻痺を起こしてしまうかもしれません。世界の中で寒中水泳という狂気の沙汰のイベントを楽しむ国の数はかなり少ないのですが、私達の国ニッポンも、数少ない少数派として知られています。日本以外には、ロシアやカナダ、中国などで行なわれることが多いようですね。

日本国内で行なわれる寒中水泳は、年中行事の一つとして、決まった場所で毎年、定期的に開催されています。場所は太平洋に面している千葉県の館山市、静岡県の熱海市、神奈川県の相模原市など関東地方に集中しているようです。

国によって寒中水泳に参加する際の服装に関するルールは異なっています。日本の場合には、水着着用が基本となっていますが、フンドシ着用でもOKとなっているイベントも多いようです。ちなみに海外では、オールヌードもOKという国もあります。そういえば、寒中水泳のイベントの様子を中継したニュースなどで、数百人という人たちが全員オールヌードで冬の海へ飛び込む異様な光景をテレビで目にすることもありますよね。

寒中水泳に参加する際に気をつけなければ行けないのは、水に飛び込んだときに体温が急激に奪われて心臓発作を起こすリスクを考えなければ行けない事はもちろんですが、水からあがったら急いで体をタオルで拭いて乾かさなければいけません。凍えるほど、ではなく実際に凍えているほど寒いロシアの寒中水泳では、毎年大勢の人が寒中水泳によって命を落としているそうです。

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