水泳の歴史
水泳の歴史 [〜水泳基礎知識〜]
人間は生まれた時から水泳と言う技を身につけているわけではないので、水の中を泳げるようになるためには練習や訓練を積まなければいけません。しかし、四方を海という水に囲まれて暮らしていた日本では、漁業など生活の術として古くから水泳が行われていたと言われています。魚を取るための水泳は、現在のように水面を泳ぐだけの水泳ではなく、飛び込みや潜水など、逃げる魚を追いかけて仕留めるために必要なテクニックもいろいろあったようです。
人間と言う生物が「水泳」という水の中でのアクティビティを始めたのは、具体的にいつだと示されている資料はありません。しかし、古代エジプトや中国などの古代文明の時にはすでに魚を取るために水の中を人が泳いだり泉水したりしていたという資料が残っているため、水泳の歴史はかなり古いと考えられているようですね。当時の水泳は、もちろん現在のスイミングスクールで教えてくれるような技術やテクニックがあったわけではなく、人々は他人の泳ぎや動物たちの泳ぎを見よう見まねで真似していました。そのため、泳法も、平泳ぎや犬?きが主流だったようです。
「水の中を道具を使わずに移動する」と定義する事も出来る水泳は、人間の生活の中では「なければ困る」といったテクニックではなかったため、水泳は19世紀に入るまではほとんど進歩しなかったといわれています。確かに、魚を取るための舟や漁業のテクニックは進歩しても、昔ながらのように水に飛び込んで魚を取るという作業は、人間が水の中で捕れる魚の数や大きさなどにも限界がありますよね。
水泳がスポーツとして急速に進歩を始めたのは、イギリスで起きた産業革命の後だったようです。イギリスの貴族達が、スポーツやレクリエーションとして、水泳のレースを始めた事が、スポーツとしての水泳の始まりだったといわれています。そこから少しでも早く泳ぐためのテクニックなどが研究されたり工夫されたりして、現在の「水泳」となっているのだそうです。
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