太極拳は大きな流派だけでも5つ、行なわれている地域や方法などによって細かく分類すると、最低でも20流派、30流派以上が存在すると言われています。その中には、基本的な動作が48もあってかなり複雑になっている48式太極拳もあれば、入門式太極拳のように、ごくごく基本的な動作のみで構成されている流派などもあります。
最初からいきなり難しい動きをマスターしようとしても、基本が理解できていなければ時間ばかりがかかってしまいます。どんなに複雑な動きもやっぱり基本形という基本が存在しているのですから、まず最初な基本形からマスターする事が大切です。また、基本形をマスターしてしまえば、後は少しの応用でいろいろな動きも習得しやすくなりますし、短時間のトレーニングでいろいろな動きを習得する事も出来るようになります。
太極拳の基本的な動きをいくつかご紹介しましょう。
・拳形(こぶし) コブシはグーに握ってはいけません。親指を除いた指を握り、そこに親指を添えます。
・掌形(しょう)
イメージ的には、アルファベットのCを親指と人差し指で作るような感じで、掌全体を中途半端な感じに開いて指を軽く丸めます。この時、指や掌が緊張してしまうのはNG。リラックスした感じで「自然にナチュラルに」拳形を作るのがポイントです。
・鈎手(こうしゅ)
親指を軸にして、他の指を親指に添えるような感じで丸めます。そして、手首を軽くたらしたのがこの動作。イメージ的には「猫パンチ」といったところでしょうか。
これらは極基本的な手の動き。もちろん、ポージングをしたところで太極拳を習得できるというわけではありません。基本的な手の動きにあわせてからだの他のパーツも基本的な動きをし、それぞれのコンビネーションによって基本姿勢が作り出されていきます。どこに力を入れてどこはリラックスするのか、細かい部分まで時間をかけて習得する事が、長期的に太極拳を習得するための鍵となります。
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