陳式太極拳は陳家（ちんか）太極拳ともよばれている太極拳の流派の一つです。数えると20とも30とも言われている太極拳の流派の中「源流」的な存在でもある陳式太極拳は、中国の河南省における陳一族によって伝承され続けてきました。20世紀にはいるまでは一般に陳一族によって温存され手北太極拳の流派でしたが、陳家の伝承者でもある陳発科が北京において大架系統を教えた事がキッカケで、中国全土に広く普及し、現在では太極拳の源流として全世界で広く知られるようになったといわれています。

陳式太極拳の動きは、太極拳特有の滑らかでしなやかで柔軟な動きはもち音、その中に激しい動きも含まれて今す。たとえば足を大きく踏みしめて大地を揺るがすような動きや、全身を沈めて気をこめるような動きなど、陳式太極拳ならではの動きも特徴的です。どの流派の太極拳でも、基本的な体の動きはわりと二手いる事も多いのですが、陳式太極拳の場合には、らせん状に体をうねらせる動きなど、この流派特有の動きもあります。

激しい動きも含まれているという事で、太極拳をこれから初めようかなという人の中には「激しい動きはちょっと・・・」と敬遠してしまう人もいるようです。しかし、それはあくまでもイメージであり、激しい動きが苦手なシニアには柔軟でソフトな動きを代用する事が出来たり、フレキシブルに動きを調節できるのも、この陳式太極拳のと口調ですね。実際に陳式太極拳を目にした人は、柔らかい動きが特徴の楊式太極拳と見間違えてしまう事もあるのだそうですよ。

陳式太極拳は太極拳の源流。つまり、他の流派に比べると歴史が長いのが特徴です。歴史が長いと起源をずっとさかのぼる事は簡単ではありません。陳式太極拳でも、陳家一家によって伝承されてきたと言うことまではわかっても、誰がどのようにしてこの太極拳を作り出したのか、という事までははっきりしていないようです。いろいろな説がある中でも有力なのは、朝の時代に洪武皇帝によって殺戮された一帯で、陳家族の創始者だった陳ﾄが家族に護身術として教えた武術だったのが、この陳式太極拳の起源と言われています。

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