腕立て伏せをするときには、実は呼吸もとても大切という事はご存知ですか？筋肉と呼吸には大きな関係があり、呼吸を意識しながら腕立て伏せをすると、筋肉が必要な時に必要な酸素をタイミングよく送り届けることができるため、筋肉にとってもプラスの効果が期待できます。

具体的な方法をご紹介しましょう。腕立て伏せをするときには腕を曲げる時にゆっくり息を吸い込み、腕が曲がっている状態から体を起こす時には息を吐きながら行います。ここでポイントなのは、息を吐きながら腕を伸ばしていくとき。きついので呼吸を止めて力みがちですが、できるだけフ〜っとゆっくりスローに息を吐き出しながら腕立て伏せをするようにしましょう。

この呼吸に気を付けることによって、どんな効果が期待できるのでしょうか？また、呼吸が間違っているとどんなリスクがあるのでしょうか？

筋トレでは、筋肉に負荷をかけてダメージを与える作業と行います。この時、体内の酸素が筋肉に使われるため、筋肉に負荷がかかる際には体内の酸素が不足しやすくなってしまいます。筋肉に負荷がかかってきつくなると呼吸を止めて踏ん張りがちですが、呼吸を止めてしまうと体内に十分な酸素を取り込めなくなってしまうため、血圧が高くなってしまいます。もともと高血圧の人にとっては、トレーニングを間違った方法ですることは健康面でもとても危険なことなのです。

筋トレ中に頭がフラフラしたり、気を失いそうになったことはありませんか？これは、トレーニング中に脳に十分な酸素が送られていない可能性があります。腕立て伏せに限らず、筋トレをする場合には体内に常に十分な酸素を取り込むように意識しながらトレーニングするようにしましょう。呼吸法が間違った状態でトレーニングしていると、場合によっては脳に酸素がいかなくなって失神してしまう可能性もあるので気を付けてくださいね。負荷を大きくしてトレーニングするときには特に注意が必要です。