私達が普通に生活をしている時、24時間の間でどのぐらいのカロリーを消費するのかご存知ですか?エクササイズをしている時なら、カロリー消費の目安があるのでなんとなく「この位のカロリーは燃やせたかな?」と予測をする事は出来ますが、家の中でブラブラしているだけ、パソコンでメールをしている時間、睡眠を取っている時間、トイレを使用している時間など、通常の生活の中でどのぐらいのカロリーを消費できるのかは一概には分かりません。その人の基礎代謝なども大きな関係がありますし、生活パターンによっても異なります。
普段の生活の中でどのぐらいのカロリーを消費しているのかチェックする事ができる施設は、ヒューマンメタボリックチャンバーと呼ばれていて、その人の基礎代謝やエネルギー代謝など全ての代謝に関するデータを収集する事ができる施設です。ヒューマンメタボリックチャンバーは6畳ぐらいの大きさのワンルームのような実験室になっていて、その中で人が実際に寝たりおきたいの生活ができるような設備が整っています。中で生活する人はいつもと同じような生活をすることができますし、マスクなどを着用する必要もないので、24時間以上の実験も可能なのが特徴です。
ヒューマンメタボリックチャンバーは、人間の代謝などを研究しているスポーツ医学系の大学などに施設が整っている事もありますし、メタボに関する商品開発を行う企業の研究施設として設備が整っている事も多いようです。ヒューマンメタボリックチャンバーを利用する時間や施設内の設備などはそれぞれのチャンバーで異なっていますが、日本国内だけでなく世界中に存在しているユニバーサルな研究機関と言っても良いでしょう。
ヒューマンメタボリックチャンバーは24時間以上継続してデータを収集するのが一般的なため、人間が生活できる生活空間を実験室にしている事が多いのですが、企業の中にはスイミングプールなどをヒューマンメタボリックチャンバーとして利用する事もあるようです。