立った状態でも座った状態でも、自分のライフスタイルに合わせて上手に取り込みやすいダンベル体操は、体力の低下が気になる高齢者にもおすすめのエクササイズと言われています。ダンベル体操をすることによって、体内のタンパク質生成能力が活性化され、食事によって摂取した栄養成分が体内に効率的に吸収されやすくなります。体内のたんぱく質の中でも特に、ダンベル体操は筋肉の生成をサポートしてくれるので、年齢によって落ちてしまう筋肉を鍛えてくれる効果も期待できます。

 

高齢者がダンベル体操を行う場合には、いくつか注意したい点があります。ダンベル体操は筋肉量をアップしたり、筋肉の質を高めるエアロビクス効果を持つ運動です。そのため、筋肉量をアップしたり、質を良くするために必要な栄養成分でもある「タンパク質」は、普段の食生活の中で積極的に摂取するようにしましょう。年齢を重ねてくると食欲もなくなりがち。しかし、植物性タンパク質が多く含まれている大豆や海藻、動物性たんぱく質が多い鶏肉や魚などを積極的に食べながら、筋力が衰えないように食生活も見直すことが必要です。

 

高齢者でも簡単にできるダンベル体操をご紹介しましょう。ダンベル体操にもいろいろな方法がありますが、たった状態で行うよりも、座った状態で体操をしたほうが、体が安定するのでおすすめです。椅子に座った状態で両手にダンベルを持ち、両腕を上げたり下げたり、肩よりも上に持ち上げたり、両腕を体の前で交差させるなど、簡単な運動をしてみてください。筋量が落ちている高齢者なら、それだけでもかなりキツイと感じるのではないでしょうか。

 

高齢者の場合には、使用するダンベルの重量にも注意が必要です。マッチョな筋肉を作るためにトレーニングするわけではないので、あまり重すぎるダンベルも必要ありませんが、あまり軽すぎるのも運動効果がなくなってしまうので要注意。座った時に持ってみて「これならいけるかな」と感じるぐらいの重さのものをチョイスすると良いでしょう。