スポーツ選手はもちろん、運動が嫌いな人でも自宅で行なう事ができる体幹トレーニングは、ライフスタイルに合わせて適切なレベルのトレーニングメニューをこなすことが必要です。そのためには、どんな目的で体幹トレーニングをしているのかをまず最初にはっきりさせると良いでしょう。

 

体幹トレーニングは筋トレと似たような動きをする事も多いのですが、根本的に鍛える筋肉群が異なっています。筋トレの場合には、体の表面近くにある筋肉を鍛えますが、体幹トレーニングの場合には、体の中心により近い部分にあるインナーマッスルを中心に鍛えていきます。インナーマッスルは骨に近い部分に位置していて、一つ一つの筋肉のサイズはとても小さいため、キツいトレーニングをしなくても継続してトレーニングを行なえば十分に鍛える事ができる筋肉群。しかし、体幹トレーニングを継続する事によって、基礎代謝もアップしますし、基礎体力がついて体のバランスも改善されるため、日常生活を行なう際にもたくさんのプラスの効果を実感できます。

 

基礎体力がアップすれば、今までどおりの生活をしていても疲れにくくなりますし、基礎代謝がアップすれば、今までと同じ食生活をしていても痩せやすく太りにくい体質を作る事ができます。また、骨を動かすインナーマッスルが鍛えられるので、関節痛なども起こりにくくなったりするようです。さらに、ちょっと腕を上げたときにも可動範囲が広くなるので、運動量が増えてより多くのカロリー燃焼が期待できますし、基礎代謝のアップにともなって、同じ動きをした時に燃焼できるカロリー量も多くなるという相乗効果も期待する事ができます。

 

体幹トレーニングでは体の中心部分にある筋肉、つまり腹筋や背筋など胴体部分の筋肉を鍛えるトレーニングが一般的。しかし、筋トレと体幹トレーニングとは別のトレーニングなので、きちんと区別してトレーニングするようにしてくださいね。自宅でトレーニングする場合には、正しい方法で無理をせずに行なうようにしましょう。