特に思い当たる節があるわけではないのに、どういうわけか肩甲骨の周辺が痛いという人は少なくありません。痛みを抱えている人の多くは、肩甲骨周辺の筋肉が凝ってしまうことで引き起こされている痛みなのですが、鈍くてツラい痛みなので、医者に行きたいと思う人もたくさんいます。そもそも、肩甲骨の痛みは、何が原因で起こっているのでしょうか?

 

私たちの筋肉は、全身の筋肉が連動しています。肩甲骨周辺の筋肉なら、腕や首、頭を動かした時に筋肉が使われ、肩甲骨周辺の筋肉も動きに伴って収縮します。肩甲骨周辺の首や肩、背中などはイメージしやすいのですが、骨盤がずれていたりゆがんでいたり、猫背だったり姿勢が悪かったりしても、肩甲骨の筋肉に負担がかかって痛くなってしまうこともあることはごぞんじですか?

 

人間の体は、全身の筋肉によってバランスが保たれています。骨格がゆがんだりずれたりしていると、筋肉は崩れたバランスを改善しようと働くため、特定の筋肉に負荷がかかってしまいます。人間の体の中でも最も重量のある頭部は、体の一番上についているため、体のバランスが左右や前後に傾いていると、重たい頭部を支えるために、胴体の上部にある肩甲骨周辺の筋肉が酷使されることになってしまうのです。姿勢が悪い人の多くが、肩甲骨周辺の筋肉が凝っていたり痛みを感じやすいというのは、そのためです。

 

肩甲骨の痛みは、病院に行って痛み止めをもらえば治るというものではありません。筋肉が硬く凝っている状態なので、病院というよりは整体やマッサージに行った方が、痛みを解消するには効果的です。ただし、マッサージでは筋肉残りをほぐすケアしかできないので、根本的に骨格のゆがみやずれを矯正するためには、整体に行って根本的な部分で治療を行ったほうが良いかもしれませんね。

 

また、高すぎる枕を使って寝ている人も、肩甲骨の周辺が痛くることが多いようです。枕の高さや固さは自分の体に合ったものを使うことで、痛みの原因を取り除くことができます。