不整脈とは、脈拍が早かったり遅かったりして一定ではない症状。その原因にはいろいろなものがあり、治療が必要な場合もあれば、放置しても問題ないものまで様々です。心電図を取ったりすると、その不整脈が治療を要するものかどうかを知ることができますが、場合によっては心筋梗塞や心筋症など心疾患である可能性もあるので注意が必要です。

 

不整脈には、脈拍が多い症状もあれば少ない症状などもあります。精神的な要因で不整脈が起きている場合には加圧トレーニングをしても特に問題ないケースが多いのですが、血管に異常があって不整脈が起きている場合には注意が必要です。例えば、糖尿病のように血管が破れやすい状態で加圧トレーニングをすると、トレーニング直後に血流が勢いよく血管をとおることによって破れてしまうリスクもあります。また、高脂血症のように、血液の中に脂肪がベッタリとついていて流れにくくなっている状態で加圧トレーニングを行っても、やはりトレーニング直後に血管が大きな負担を受けて破れてしまうことも考えられます。

 

自分が不整脈を持っているかどうかはっきりわかっている人はもちろんですが、不整脈を持っていると自覚をしておらず健康だと確信している人でも、加圧トレーニングを始める場合には最初に健康診断を行って、トレーニングをすることに問題がないことを確認することをお勧めします。健康診断は定期的な健康診断というよりは、医師に「加圧トレーニングをしたいのですが」と健康診断の目的がはっきりしていれば、調べる方もどこを徹底的にチェックすればよいのかが分かるので、より詳細な検査や診断をしてもらえるはずです。

 

不整脈を持っている人以外にも、癌を患っている人、心疾患のある人、妊娠中や生理中の人、むくみやすい人、骨折や脱臼などになりやすい人、風邪をひいていたりして体調がすぐれない人、慢性的に疲れている人なども、加圧トレーニングを行う前に医師の診断を受けるようにしたほうがよいでしょう。