加圧トレーニングでは、腕や足の付け根部分を縛ることによって意図的に血流を制限し、その状態でトレーニングすることで筋肉疲労を促進します。血流が少ない状態で筋肉が披露すると大量の乳酸が発生し、トレーニング後に血流をもとの状態に戻してあげることによって体内に大量の乳酸が行き渡り、それが成長ホルモンの分泌を促すというメカニズムです。トレーニング後には血行が一気に良くなるだけでなく、成長ホルモンが大量に分泌されるので、一つ一つの細胞に血液からたくさんの酸素や栄養素が与えられます。
この時、食事のタイミングを工夫すれば、加圧トレーニングの効果を何倍にも大きくすることも可能です。トレーニングの直前に食事をすると、食事の成分がトレーニング直後に細胞に普段よりも良く吸収されます。ミネラル分やビタミン成分、タンパク質など体にプラスな栄養成分ならそれでも問題ありませんが、食事に含まれている脂質までも細胞に吸収されやすくなってしまうのは嫌ですよね。そのため、加圧トレーニングの前にはできるだけ食事はしないように気を付けたほうが良いでしょう。
食事をする目安は、トレーニングを行う1時間以上前に済ませておくのが理想です。トレーニングの直前でなければ食べれないという人は、できるだけ脂質や糖質を抑えて、ミネラル、ビタミン、植物性タンパク質などを積極的に食べるとよいでしょう。
トレーニングの後の食事のタイミングにも注意が必要です。トレーニング後には成長ホルモンが大量に分泌されているだけでなく、細胞たちも血液から栄養素を積極的に吸収しようとしています。その為、トレーニング直後の食事も、肥満になりやすくなってしまうのでお勧めではありません。トレーニング直後に摂取したいのは、プロテインなど、筋肉を作る原料となる栄養成分のみ。脂質や糖質などはトレーニング直後には絶対に避けるようにしましょう。
トレーニングの後は、3時間ぐらいは何も食べないほうが良いと言われています。トレーニングの前1時間と後3時間とすると、トレーニングを挟んで半日ぐらいは何も食べない状態を作ることになります。午後にトレーニングをするならランチはしっかり食べておくとか、朝食をたくさん食べてランチは軽めにし、午後の早い時間にトレーニングをして、夕食は遅めにとる、など工夫したいですね。