女性は男性と比べて、もともと体の構造上、脂肪がたくさんついています。そのため、男性と同じようにハードなトレーニングをしても、男性のボディビルダーのような究極の低体脂肪率3%〜4%という数字を実現することはできません。プロの女性ボディビルダーの場合でも、体脂肪率は10%〜12%程度。つまり、女性の体に体脂肪がある程度ついていることは、女性という生き物である以上は必要不可欠なことなのです。
私達が雑誌などで見かける水着や下着のモデルたち。ほっそりしていて美しい、まさに憧れのボディですよね。彼女たちの体脂肪率は、15%〜17%程度と言われています。見た目には美しいのですが、健康面でいえば、これほど低い体脂肪率は健康的ではなく、生理が止まってしまったり、生理が遅れがちになったりするなど、いろいろな弊害はあるようです。
女性に限らず男性にも言えることなのですが、若い頃には基礎代謝が高いので、特に運動をしなくても太憎くて痩せやすい体質をキープすることができます。しかし、年齢とともに筋量が衰えたり、基礎代謝も衰えてしまうため、体脂肪は蓄積されやすくなってしまいます。そのため、自分の体脂肪が正常な範囲なのか肥満なのかをチェックする場合には、年齢別のチャートなどを参考にしなければいけません。
例えば、40歳未満の女性の場合には、体脂肪が34%までなら標準体型と言えるでしょう。もちろん、体脂肪が正常範囲にあるからといって、必ずしも健康というわけではありません。血圧や血糖値などは体脂肪とは関係がないので、体脂肪率が正常だからと安心してしまうのは危険です。ちなみに、40歳以上の女性の場合には、体脂肪が35%〜36%ぐらいまでなら正常範囲と言えるでしょう。
体脂肪は高すぎても問題がありますが、低すぎるのも問題があります。体脂肪の正常範囲の幅はとても広く、肥満体型に近い体脂肪率の人もいれば、痩せすぎに近い体脂肪率の人もいます。成人している女性の場合には、体脂肪率が21%よりも低くならないように気を付けたほうが良いでしょう。