野球というスポーツにはシーズンがあります。そのため、野球をたしなむアスリートは、1回の試合で全力を出し切ってしまい、2回目以降が使い物にならないというのでは意味がありません。1回の試合でも全力を出し切ることができ、2回目以降からもシーズン中はずっとベストな体調を維持できる持久力を持つことがとても大切です。

 

野球におすすめのフィジカルトレーニングは、メディシンボールプッシュアップと呼ばれる腕立て伏せです。メディシンボールと呼ばれる小さなボールの上に両手を乗せた状態で、腕立て伏せのポジションを取ります。そして、素早く両手をボールから話して床につき、ひじを曲げて腕立て伏せをしてみてください。腕を曲げる角度ですが、顎がメディシンボールにつくぐらいまでグッと低く落としましょう。

 

それだけではありません。体を落としている時にはひじも曲がっていますが、体を起こす時にはゆっくりと筋肉を使って落とすのではなく、両手で床を突き放すように勢いよく伸ばして元の姿勢に戻るように心がけてみてください。この時、メディシンボールは肘を伸ばした状態で元通りに両手で上から押さえつけることができれば理想的ですが、難しい場合にはひじを曲げた状態で両手でメディシンボールを押さえつけてもOKです。

 

野球には、ツイストというフィジカルトレーニングも有効です。これは、バランスボールやメディシンボールを両手に持ち、体を左右にひねるというトレーニングですが、ストレッチではないのでゆっくり行う必要はありません。リズムをつけながら、素早くサッサと体をひねることが大切です。1セット10回とすると、一回のトレーニングで3セットぐらい行うと良いでしょう。

 

ここで気を付けたいのは、メディシンボールの重さ。メディシンボールにはいろいろな重さのものがラインナップされていますが、あまり重すぎるボールを使用する必要はありません。子供の場合には1キロぐらいでOKですし、大人でも2キロから4キロ程度のものを使用すると良いでしょう。