小さなコートの中を全力で走り回るバスケでは、プロレスラーやボディビルダーのような体型は必要ありません。というか、そういう体型では体が重たくなってしまい、走るスピードが遅くなってしまったり、瞬発力が弱くなってしまうので、そうしたトレーニングはお勧めではありません。
バスケにおいては瞬発力ももちろん大切ですが、同じパフォーマンスを何回でも続けて行えるような持久力が求められます。例えば、ウェイトリフティングのように、一度に300キロを持ち上げることができても、1回しかできないというのではバスケでは意味がありません。それよりは、1度に持ち上げられる負荷は150キロでも、10回でも20回でも続けて持ち上げ続けられる筋肉の方がバスケというスポーツには向いているのです。
バスケでは、瞬発力、持久力、そして筋力がバランスよく必要になるので、フィジカルトレーニングでは複数のトレーニングをバランスよく行うことが大切です。腹筋や腕立て伏せなど基礎的なトレーニングはもちろんですが、そうしたトレーニングでは鍛えきれない特定の筋肉もトレーニングする必要があるため、スポーツジムなどでのトレーニングがおすすめです。
スポーツジムにはたくさんのトレーニング器材が置かれていて、それぞれにピンポイントで特定の筋肉を鍛えることができます。バスケでは全身の筋肉をバランスよく鍛える必要があるため、一日のトレーニングですべての筋肉を鍛えるのではなく、一日ごとに上半身と下半身に分けたフィジカルトレーニングを行ったほうが効果的です。
筋肉は、トレーニングすることによってダメージを受けます。そしてそのダメージが回復する時に筋肉はもとよりも大きく質も良くなります。そのため、トレーニングは毎日行うのではなく、1日おきに鍛えてあげることが大切。月曜日には上半身、火曜日は下半身、水曜日はお休みして木曜日は上半身、金曜日は下半身、のようにローテーションを組んだフィジカルトレーニングがおすすめです。