スポーツは種目によって酷使する筋肉が異なるため、特定のスポーツのためにフィジカルトレーニングをする場合には、基礎的な持久力や瞬発力などのトレーニングに加え、そのスポーツに必要なトレーニングを行う必要があります。テニスの場合には、瞬発力が求められるだけでなく、股関節がどのぐらいやわらかいかによってサーブやストロークにも大きな差が出てきます。サーブやストロークを打つ場合には、エネルギーを出来るだけため込んでからボールにぶつけたほうが、ボールに勢いやスピードを与えることができるようになります。

 

股関節を柔らかくするフィジカルトレーニングには、スクワットがおすすめです。スクワットと言っても一般的なスクワットではなく、スクワットジャンプや片足スクワットなどのトレーニングを行うのが良いでしょう。特にスクワットジャンプは、効率よくバランスの取れたフォームからジャンプをしてエネルギーを放出できるようなコツやタイミングを体が覚えることが大切です。スクワットの体勢からジャンプをするのは、そうしたバランス感覚を養うためです。

 

スクワットジャンプをする場合には、腰を落として膝を曲げた状態からジャンプをしてみましょう。できるだけ高く飛ぼうとするのではなく、股関節をうまく使って、股関節にパワーをため込んでからジャンプするような感覚で跳んだほうが、テニスというスポーツには効果が期待できるようです。

 

また、女性のプレイヤーに特におすすめなのは、腕立て伏せ。スクワットジャンプh女性は男性よりも筋力が弱い事が多く、疲れてくるとストロークのフォームも崩れやすくなってしまいます。そのため、上半身をしっかりと強化することによって、疲れにくい上半身を作るとともに、疲れても正しいフォームを維持できるようになります。腕立て伏せは上半身の筋肉を主に鍛えることができますが、実は体幹や下半身の筋肉も鍛えることができるので、階数をこなすよりもフォームを崩さないように行うように心がけると良いでしょう。