ボクシングを含めた格闘技をたしなむアスリートたちの多くが口をそろえて言うことは「やはりフィジカルトレーニングがとても大切」という事。特にボクシングでは、パンチを打つことばかりに集中して、基本的なフィジカルトレーニングがお粗末になりやすいのですが、基本的なトレーニングを確実にマスターして、質の良い筋肉をキープすることによって、打ち出すパンチにエネルギーを与えたり、疲れてもフォームが崩れないパンチを出すことが可能になります。
例えば49歳まで現役のファイターとして一線で活躍し続けたトーマス・スタンレー選手は、年齢が上がれば上がるほどフィジカルトレーニングに力を入れることが大切と言っています。彼自身は、持久力とスタミナを維持するために毎日40分間のランニングを行いながら、ウェイトトレーニングは週4日、キックボクシングのトレーニングは週に5日程度行っていたそうです。
彼はボクサーではありませんが、ボクシングのためのフィジカルトレーニングを行う場合には、ウエイトトレーニングの中で上半身の筋肉も確実につけておくことが必要と言えるでしょう。もちろん、パンチを打ち出す上半身の筋肉は必要不可欠ですが、疲れてくると足元がフラフラしたり、打ち出すフォームが崩れやすくなってしまうため、疲れても正しいフォームでパンチを繰り出せるよう、下半身もしっかりと鍛えておくことが必要です。
フィジカルトレーニングにおいては、インターバル系トレーニングが最もきついと言われています。インターバルトレーニングとは、500メートルから1000メートルぐらいの距離を決め、その距離を全力ダッシュで走るというフィジカルトレーニング。筋肉疲労が他のトレーニングと比べても激しいという特徴があるため、トレーニング後の筋肉の成長が期待できるフィジカルトレーニングとしても知られています。ボクシングの場合には、このインターバル系のトレーニングも積極的に行ったほうが良いでしょう。